このクラスの先生である、
Ms.Seija は、9カ国語でき、英語が4番目の言語だということでした。
日本語は8番目だそうです。
「発音のクラスの先生は9カ国語できて、英語が4番目だって言うんで驚いた。」
と、 Mr.Alex に伝えると、「僕だって英語は2番目だよ。」とあっさり切り返
されてしまいました。
ここでよくよく考えてみると、Nonnative Speaker のためのクラスですから、
Native でない先生から教わる方が、Native ではない学生がどういったところ
でつまづくのかがわかっているということに気付きました。
確かに、自分が日本語の発音を教えるとすると、Native な言語なわけですか
ら、自然に身についてしまっているため、どう発音したらいいのかを考えたこ
となどありませんから、Nonnative Speaker にこれを教えることは至難の技で
あると考えられます。時々、Dr.Ivan に日本語の発音を聞かれますが、「どう
発音するんだ?」と聞かれても答えられません。
このあたりはコンピュータの言語が Native な人間はいないということを考え
ると、コンピュータプログラミング教育は Nonnative Speaker に他の言語を
教えることに通じるところがあるのではないかという共感を覚えました。
講義の内容ですが、口と舌の絵や、実際に発音する様子を Ms.Seija が見せ
ながら行なわれ、学生一人一人がその発音をし、それについてまた Ms.Seija
が矯正を行なうという形です。今回は Ms.Seija が受け持ったクラスの中で最
小の人数だったそうで、全部で7名でした。Syllabus は以下の通りです。
- Week 1: Lesson 1, Introductions
The Phonetic Alphabet
- Week 2: Lesson 2, Classification of Vowels
- Week 3: Lesson 11, Front Vowels
Lesson 12, Central and Back Vowels
- Week 4: Lesson 3, Unstressed Vowels
- Week 5: Lesson 8, Classification of Consonants
- Week 6: Lesson 9, Initial and Final Consonants
- Week 7: Lesson 10, \slash l \slash r \slash and Syllabic Consonants
- Week 8: Lesson 13 14, Consonant Substitutions
- Week 9: Lesson 16, The Sandhi of Spoken English
- Week 10: Review
man, bad などの a の発音が違うと言われ、
Seija「あなたのは、first と fast の発音が近過ぎる。」
私「え?」
Seija「日本で羊は何と鳴く?」
私「え?羊?」
Seija「メェーーでしょ。この音と同じ。」
や、
water の発音を習った時に、突然、Ms.Seija が私に向かって、
Seija「日本語でstrawはなんていう?」
私「ストロー」
Seija「違う、そうじゃなくて。」
私「あ、わら。」
Seija「まさにその発音だ!」
というようなやりとりもありました。Ms.Seija の教え方には時々、驚かされ
ますが、教え方のコツをよく知っているというのが印象に残っています。