まぬさん渡米日記 その2

米国に着いてから

入国審査 (8月9日)

IAP-66 を見せ、I-94 (出入国カード) に滞在期間が書かれます。この時、押 してもらったスタンプの Until の部分に D/S (Duration of Status) と書かれている必要があります。

到着当日 (8月9日)

LAX (ロサンゼルス空港) まで Mr. Alex (Director of Development) が車で 迎えに来てくれました。空港からオフィスまで車で30分程でした。 こちらのオフィスでは誰でも気軽に 'Hi!' と声をかけてきてくれます。 オフィスに到着後、Ms. Cindy (Administrative Assistant) がアパートまで 送ってくれ、契約にたちあってくれました。 その後、当座に必要な生活用品の買い出しに連れていってくれました。 ほとんどの物が日本の半額から3分の1です。 また、英語の吉澤先生が言っていたように、「最初は絶対に英語が通じないか ら大丈夫。」と言う通りの状態です。 聞きとれないし、言っても通じませんが、相手は一所懸命聞こうとしてくれます。 メモとペンを持って、'Please, write it down.' とお願いしないといけませ ん。 10日程たったところで、Mr. Alex に、'You need practice, practice, practice!' と言われてしまいました。

オフィスについて

オフィスは12階建ての UNISYS のビルの11階にあります。 パーキングは5階建ての別の建物となっています。 他にも多くの企業が同じビルの中にあります。パーキングの1階にはカフェが あり、昼食はここでとっています。 パーキングの利用にはキーカードが必要で、このカードをゲートの手前のセン サーにかざすとゲートが開きます。 また、データイム以外にオフィスのあるビルに出入りするためにもこのカード が必要です。 オフィスには更に別の鍵があります。 また、夜はエレベータが止まるということで、暗証番号を知らないとエレベー タを動かせないとのことです。 Mr.Alex が番号を教えてくれ、「必要なら、いつでも来ていいから。」と言わ れました。
服装はみんなラフな格好で、Tシャツにジーンズというパターンが一番多いで す。今のところ、ネクタイをしている人を見たことがありません。 勤務時間ですが、完全にフルフレックスです。また、休暇をとる場合には、み なさん、自宅から電子メールで「いつからいつまで休みます。」と出してくる だけなのには驚きました。 また、週のうち、2、3日は自宅で仕事をする人も3分の1ぐらいいることにも驚 きです。

アパートについて (8月9日)

Full furnish のアパートのため、本当に服だけあれば生活ができるようになっ ていました。 ただし、$1,500-/月と高いのが難点です。 その代わり、安全面に関しては最高です。 ゲートはリモートコントローラがないと開けられません。 こちらのアパートは三井物産の中枝氏が紹介してくれたものです。 自分で手続きが必要なのは、電話とケーブルTVだけでした。 こちらの手続きはあらかじめ Ms. Cindy がしておいてくれました。 オフィスの人たちに部屋の値段を聞かれて、$1,500- だというと、みんな驚 いてもっと安いところがあるから引っ越せと勧めてくれます。

Social Seculity Number (8月12日)

まず、何がなくとも最初に必要なものです。 Social Seculity Number がない と、何もできません。 Ms. Cindy が車で送ってくれ、いろいろと助けてくれました。 Social Seculity Administration に着くと、いきなり持ち物検査をされまし た。
Social Seculity Administration
TEL(800)772-1213
パスポートを持っていきます。J-1 VISA は Not Valid for Employment となっ ています。 申込後、2、3日してから電話をすると番号を教えてもらえます。正式なIDカー ドは郵送されてくることになっていますが、移民局での確認に時間がかかるら しく、まだ来ていません。

日本国総領事館への在留届

米国に3カ月以上滞在する場合は、Consulate-General of Japan at LA (日本 国総領事館) に在留届を提出する必要があります。
Consulate-General of Japan
350 S. Grand Ave., Suite 1700, LA, CA 90071
TEL(213)617-6700
直接行くことができない場合は、郵便で在留届用紙を請求します。この時、返 信用の切手と封筒を同封します。 私は郵送しました。

銀行口座 (8月2?日)

私は給与振込に三和銀行を使っているので、Sanwa Bank California に口座を 作りました。 こちらには Dr. Ivan (Senior Software Engineer) が車で送ってくれ、手続 きを手伝ってくれました。 早速、Social Security Number とパスポートが必要です。 最初に deposit が必要です。私はこのために T/C を用意していったので、 それで支払いました。
Sanwa Bank California
601 S. Figueroa St. 1st Fl., LA., CA 90071
TEL(213)896-7000 FAX(213)896-7968
Checking と Saving Account がありますが、私は両方作りました。小切手を 切るには Checking が必要です。両方作っておくと、Checking が空になった 場合に、一時的に Saving から借り入れができるとのことなので作りました。 私はノートパソコンとモデムを持ってきてい たので、PC Bank の申し込みもしました。 パソコンを使って自宅からいろいろできるわけです。 ソフトウェアも無料です。 チェックを使って払った内容や、ATM での引き出し記録などがすべてパソコン で管理できます。
もちろん、ATM カードも作れます。 その場で Temporary 小切手と ATM カードを渡してくれました。 こちらもすべて正式なものは1〜2週間かかります。
日本から送金してもらう場合、支店名と口座番号を知らせる必要があります。 電信扱いで ¥4,500- かかります。

運転免許

カリフォルニア州では、同州に住居を持つ者は10日以内に運転免許証を取得し なければなりません。 居住者が日本の国際免許で運転することは違法になります。 また、車がなければ実質、 生活ができません。 Mr. Robert が、「南カリフォルニアで生活するには、車とサングラスは必需 品だよ。」と言っていましたが本当です。 運転免許試験を受けるには、 DMV (Department of Motor Vehicles) に受験の予約をします。 どの DMV で受験しても構いません。 クラスCがいわゆる普通車になります。
DMV
California Department of Motor Vehicles
2570 24th St., Sacramento, CA. TEL(916)657-6555

筆記試験 (8月2?日)

やはり、Ms. Cindy が車で送ってくれました。このように、どこに行くにも車 がないと動けません。 英語でも日本語でも受験することができます。$12 です。各試験は3回まで受 けられます。 英語の場合、辞書 持ち込み可能 とのことです (事前に確認して下さい)。4択で46問中40問以上正解で合格です。 日本語の場合は3択で36問中32問以上正解で合格です。私は直前まで英語で受験するつも りだったのですが、「どっちにする?」と聞かれたので、つい「日本語」と言っ てしまい、辞書を用意していたのに必要なくなってしまいました。試験は日本 のように教室で受けるのではなく、JRのみどりの窓口で切符の申込書を書くよ うな場所です。ついたてがあって、ペンが置いてあるだけです。 時間も無制限とのことです。 解答が終ったら、Correction の窓口に並び、その場で試験官が採点してくれ ますから、自分の点数がわかります。 筆記試験に合格すると、練習用の免許証 (Temporary Permit) が発行されま す。 これは免許を持っている人が助手席に乗っている場合にのみ運転が許可される ものです。 その後、実施試験の予約を行ないます。

自動車学校 (8月23日)

私は10年以上車を運転していなかったので、自動車学校で運転を習うことにし ました。といっても、日本と違い教習所がありません。駐車場や、道路で教習 を行ないます。 基本的に5クラス (10時間) を受けます。 オフィスや自宅まで車で迎えに来てくれます。 1クラス当たり50ドルでした。 私の場合は最初のクラスを受けて、教官 (Ms.Tami) が「5クラスもいらないか ら3クラスで十分だ。」と言うので145ドルになりました。 なお、全クラスを修了すると、DMV での実施試験のために55ドルで車を貸して くれ、試験の予約から、送り迎えまであります。

実施試験 (9月6日)

予約してから試験までは1週間から2週間先になります。 自分で車を用意して DMV まで行きます。保険に入っている必要もあります。 また、DMV までは 免許を持っている人が一緒に乗っている必要があります (受験者は Temporary Permit のため)。 私はレンタカーを借り、Ms. Cindy に付き添ってもらいました。 試験の前に車の点検があります。 ウィンカーやブレーキランプが正しく動作するかチェックされます。 その後、 試験官が助手席に乗り、「次の信号を右に。」等の指示をし、採点をします。 試験時間は15分から20分です。 日本と違うことは、右折の時に赤信号でも安全を確認して進んでも良いという ことがあります。 また、レーンを変更する時には必ず自分で後ろを振り向いて確認しないと減点 されます。 私は教習のおかげで、無事に1回で受かりました。
合格すると右手の親指の指紋と写真をとります。Temporary License がもらえ ます。これは一人で運転してもよい免許です。正式な免許証は1カ月後ぐらい と言われましたが、これも2〜3カ月みておかないといけないようです。

中古車の購入 (9月18日)

Mr. Alex は日曜版の LA times (新聞) を見るように勧めてくれました。また、 Ms. Bernice は Auto Trader (週刊誌) を、Dr. Ivan は WWW (インターネッ トのウェブ) を教えてくれました。それぞれ、写真付きで車のコンディション や値段が載っています。
1988年の TOYOTA CAMRY を $6,000- で購入しました。1年後に$3,000- で買 いとって貰う契約をしました。こちらでは中古車は6 万マイルぐらいは当たり前です。 税金が 7.75% かかります。 ピンクスリップ (所有証明書) や、レジストレーションカード (DMV への登録) が来るまで1カ月ぐらいかかります。
当然、保険は加入が義務づけられています。 カリフォルニア州での運転経歴の浅い人は、運転に不慣れとみなされ、保険料 が高くなってしまいます。1年分で $1,865- (車両保険込み) もかかりました。 保険に入るために車の写真を撮る必要があるというのには驚きました。
AAA (American Automobile Association) にも入ることにしました。年間$60か かります。日本のJAFに相当するサービスを行なっています。 インターネットの AAA ホームページから入会すると$10 安くなります。 DMV でも AAA に入ることを勧めています。
ここまでで生活に必要なものが一通りそろったことになります。 約1カ月と10日ほどかかりました。私の予定では全部で2週間ぐらいで済むのではな いかと思っていたのですが、約2倍かかっています。 しかし、同僚たちは、ずいぶん早かったなぁと言ってくれました。 このため、9月19日より自分の車で通勤を始めました。 それまでは毎朝、Ms. Bernice または Ms. Cindy が、帰りは Dr. Ivan が送 り迎えをしてくれていました。


前のページに戻る。 次のページに進む。